ブックカフェ★ねこや珈琲

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カテゴリ:コーヒーと読書( 44 )

朱鳥の陵

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まじめに本のことを書こうとすると、それなりに時間も気力も使うので、なかなか着手できない・・・
ねこやブックカフェは開始早々に存続の危機に瀕している^^;

先日図書館で何となく借りて読んだ板東眞砂子作「朱鳥の陵」。
物語の舞台は飛鳥時代。夢を読み解く力を持つ白妙が雅な人の夢解きを命じられるが、不可抗力的に持統天皇の心の中をのぞき見ることになり、やがて大きな秘密を知ってしまうという話。

この作品は読み進めるのに難儀した点がいくつかある。
ひとつは、多くの単語に大和言葉(?)の読みがながふられていること。
普段読書するとき頭の中で音読しているわけではないが、この作品ではルビが目につく度にいちいち音を拾ってしまってなかなか読み進めない。
ふたつめは、そもそも歴史そのものに疎いといこと!
歴史に詳しい人ならば、何の史実が描写されていて、どんな歴史上の人物を巧みに物語に盛り込んでいるのかがよくわかってさぞかし面白いだろうに。。。。
そしてもうひとつは、飛鳥時代の文化がわからない!
登場人物の衣服はもちろん、装飾品も調度品も生活用品も正確に理解しようと思うと、辞書を片手に読まないと想像が出来ない。。。
でも、辞書りながら読書するのも面倒なので、学生時代に読んだ「日出ずる処の天子」を思い出しつつ、おおよそのイメージをとらえながら読み進んだ。

でもそんな難儀も徐々に慣れてきて(歴史文化に対する無知はもう諦めて・・)、中盤以降は物語に集中できた。

読後感は決して良い物ではない。
秘密を知ってしまった白妙の末路は哀れというよりもひたすらおぞましく、最高権力者の恐ろしさに背筋が凍るようだった。
また、恐らく作者の特徴と言える女性ならではのどろどろというか、べたべたした感性は正直言って読んでいて息苦しい。
ただ、歴史をこのようなフィクションでたしなむのは私自身は非常に楽しくもあり、学習という意味でも効率が良い。(「ベルばら」しかり、「オルフェウスの窓」しかり・・)
完読後にウィキで持統天皇を調べたところ、当然ながら作中に出てきた人物がいっぱい出てきて、作中の流れと史実も当然マッチしていて、内容がするすると頭に入ってくる!

こんな風に歴史を学び続けられたらいいなと思うけれども、そんな作品と巡り会えて、しかも満足感の得られる読書となるかどうかは分からない。

他にも読みたいモノはたくさんあるので、出来ればアタリを引きたいところである・・・(--)


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by nekoya_cafe | 2015-02-04 13:00 | コーヒーと読書

古典こてん

先日実家に帰ったとき、学生時代に読んだ小説を2冊ほど持ち帰りました。
いずれも古典推理小説です。
中学時代に映画「ナイル殺人事件」を見て、推理小説の魅力に目覚め、
アガサ・クリスティはもとより、エラリー・クイーンやらなんやかんや読みあさっていました。
(他にはパトリシア・コーンウェルやら。。でもあれは古典ちゃうな~)

ちなみに持ち帰ったのはアガサでもエラリーでもなく
フランシス・アイルズの「殺意」

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それと、パット・マガーの「七人のおば」

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アガサもエラリーも面白く読んでたんだろうけど、作品数が多すぎて
正直なところ強烈な印象が残ってる作品は少ないです。
でも、この2冊はひじょーに印象が残ってます。

で、現在「七人のおば」を再読中。
推理小説として面白いというよりもキャラが強烈で面白いです。
まぁ「七人のおば」って題名だけでも結構強烈ですが^^;

当分古典にはまりそうな予感がします。
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by nekoya_cafe | 2014-08-13 12:57 | コーヒーと読書

脳に棲む魔物

土日は「よろずの事に気をつけよ」の他にもう1冊読みました。
図書館を利用するようになって懐に優しく読書量が増えたのはええねんけど、
がっかりする作品と出会う確立も格段にUP!
ただ、この土日はなかなか良いチョイスでした^^

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で、この「脳に済む魔物」。
またオカルト?と思う人もおるかもしれんけど、こっちはいたってまじめな医療ノンフィクション。
ニューヨークボストの記者で24歳のスザンナ(作者自身)がある日体調に違和感を感じ始める。
それは身体だけの不調ではなく、普段ならありえないような自分の言動に周囲を戸惑わせ、
やがて坂道を転がるように人格が変異して・・・

医療ノンフィクション読んでると、不調の原因が特定されず、適切な医療を受けられない
ということがいかに恐ろしく、不幸な事かということを毎回感じさせられます。
それと同時に的確な診断をしてくれる医者と巡り会えるかどうかということも切実な問題で、
これは重症軽症にかかわらず、日々誰しも感じることやないやろかと思います。

医学論文というものが年間どれくらい発表されてて、どれくらいのスピードで
実用化されているのか知るよしもないけども、医者個人が常に新しい情報を
把握することなんてまず無理で、既存の知識で診断処理されてしまうと言うことは
割と日常で起きてることじゃなかろーかと思います。
実際の所、スザンナの場合はなんほ検査しても異常は見つからず、最初に受診した医者からは
普段ワインを2杯のむ程度と言っているにもかかわらず、「毎日2本」と勝手に変換されてしまい、
重度のアルコール依存症と診断されてしまいます。
あまり意識したことなかったけど、セカンドオピニオンってこういう意味で必要なのねと
感じさせられます。

異常な言動、視覚の異変、てんかんのようなひきつけと、症状の進行はすさまじく早く、
やがて作者の人格は完全に消滅してしまいます。
人格が消滅してから作者は約1か月の記憶がほとんどなく、この著書では家族や医師、看護スタッフへの聞き取り、
病室内の監視カメラの映像から、消えた1か月を丹念の掘り起こして綴っています。

作者の症例がいかなるものなのか、それに対峙した医療チームがどんなだったか、
そして社会復帰後にニューヨークポストに自身の体験を記事にしたことで
世間でどんな反応があったか、是非作品を読んで知ってもらいたいところです。
どんなに毎日健康的な生活を送ってても、人体のしくみはそれを超越していて、
しかも時に理不尽で、どうしようもなく神秘的です。

もうひとつ、日本の場合ならば保険制度がどこまで適用されるんやろうとか、
うちの生命保険でどこまでカバーされるんやろうとか、
そういったマニー関係も気になるところです^^;






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by nekoya_cafe | 2014-06-23 12:59 | コーヒーと読書

よろずの事に気をつけよ

先日から何故か江戸川乱歩賞受賞作品を続けて読むことになった。
ひとつは「カラマーゾフの妹」。
図書館に本を返しに行ったときにたまたま目にした本で、
まぁ出会い頭のチョイスだった
「カラマーゾフの妹」はあの「カラマーゾフの兄弟」の続きを描いた作品で、
作者はものすごいチャレンジャーやと思う^^;
「カラマーゾフの兄弟」をものすごく読み込んでいて意欲作と言える。
ただ、この作品を読む直前に見た映画「真実の行方」に妙に被るところがあって、
作品云々よりも、そのシンクロニシティだけが印象に残った。

で、もうひとつが「よろずの事に気をつけよ」
殺人被害者宅の軒下で見つかった呪術符。被害者の孫娘と呪術を専門とする
民俗学者が呪術符の謎を追うという話で、オカルト好きのねこやならではのチョイスと言える。
民俗学的なうんちく満載で、半世紀もの間、命がけで人を呪い続けるという凄みと
人を呪い続ける悲しさを感じさせる作品で、ひじょーに楽しめた。

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登場人物の民俗学者が焙煎が趣味という設定で、珈琲が振る舞われるシーンが
何度か描かれてました。
ほんで、そのコーヒーを飲んだ人は一様に驚き、そのおいしさに感動するという。。
残念ながらどんな器具を使って焙煎しているかまでは描かれてなかったけど、
人人をうならせる珈琲を焙煎できるというところに、フィクションでありながらも
うらやましさを感じるのでした(--)
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by nekoya_cafe | 2014-06-22 21:34 | コーヒーと読書
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図書館は有り難いです。。。

読みたいと思った本はたいがい揃っているし、
ものによっては日数はかかるものの、予約すれば取り寄せてくれるし、
お金はかからないし。
その上、せっかく手にした本を読破出来なくても罪悪感は小さいし^^;

「バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌 」 川内 有緒 (著)
浅田次郎賞を受賞したと聞いていたので、
なかなか順番が回ってこないかと思っていたのに、図書館ですぐ入手できました。
案外宣伝されてない?

バングラディシュに何百年も口頭伝承されている「バウルの歌」をめぐる12日間の紀行文。
あまり紀行文て読まないんだけど、民俗学的な話なのかな~と思い手にしました。
この作品、紀行文としても民俗学的にもひじょーに面白い作品です。
何よりも作者がこの作品をとても大切に大切に書き上げたことが
文章からものすごく伝わってくる。

12日間の濃密な旅は作者の人生の中で得難い貴重な時間となり、
作品の中でその一端を共有出来ることに幸せを感じます。
でも文章は堅苦しくなく、説教くさくもなく、ひじょーにライトでユーモアに満ちていて、
こんな文章が書けるセンスって羨ましいな~。
もうちょっと私の文章も何とかならんもんですかね^^;

とりあえず超おすすめ作品。
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by nekoya_cafe | 2014-05-28 12:57 | コーヒーと読書

医学探偵の歴史事件簿

ゴールデンウィークはニュースで見るような華やかなレジャーもせず、
「やっぱりGWは人がいっぱいや~!」ということを実感するような場所にも行かず、
個人的には非常に満たされた時間ながらも、激しく地味~に過ごしておりました^^;
思い返せば図書館に2回行った事が一番アクティブだったかも・・・

で、その地味な時間で読んだ一冊が「医学探偵の歴史事件簿 」。

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歴史上の人物や出来事を「病気」という視点でとらえようという試みが面白い。
古い文献から人物の病気を予想し、その死に何がかかわったか。
(もしくは何が施されなかったから死に至ったか)。
はたまたは、ジャンヌ・ダルクの天啓を「側頭葉てんかん」と診立てたり、
伊吹山にて高熱を出し、完治したはずがやがて歩行困難となり
死に至った倭建命(ヤマトタケルノミコト)をギラン・バレ症候群の可能性を示唆したり。。。
神秘的な逸話も台無しだけど、もやっとしたものに光が指すようで非常に面白いです^^

それにしても、昔の文献に病状が結構詳しく記録されていることに驚きです。


ただ、この作品は若干200ページ足らずの中に16項も取り上げてるモンで、
ひとつひとつが非常に短い!
短いから読みやすいし、あっという間に読めるんだけど、
大皿にちょっぴり盛りつけられた上等なカフェのスイーツみたいで
若干物足りなさを感じなくもないです^^;

まぁ、たくさん食べれたら満足ってわけじゃないけどね・・・
このもどかしさも計算ずくなのか!医学探偵!
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by nekoya_cafe | 2014-05-07 12:54 | コーヒーと読書

週末マンガ三昧

最近図書館を利用するようになって、書籍への出費を抑えようとしたところ、
今月になってその反動がどどっと来てしまった・・・(しかもマンガばかり。)

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松井雪子著
「ぐうたら山暮らし」


知人から「一番長生きしなさそう」とまで言われるほど生命力に乏しく影の薄い作者が
なんでか標高1000m超えの山暮らしを始め、その日常を綴った作品。
(経緯は本に書かれてないので不明)
オールカラーで色遣いが美しい!
山暮らしは生きるエネルギーを与えてくれるのだろうか。
山暮らしの羨ましい部分も、ひじょーに不便な部分もきっちり描かれてています。

田舎暮らしの善し悪しをリアルに描いた作品としては
グレゴリ青山作の「田舎暮らしはじめました うちの家賃は5千円」がお薦めです。

こういう田舎暮らしへの憧れはあるけれども、田舎、都会にかかわらず、
「自分には新しい環境への適応力が残されているだろーか」ということを
最近リアルに感じます^^;;
我ながら結構パワーダウンしてます^^;



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秀良子著
おしゃべりは、朝ごはんのあとで。」


ひきこもり漫画家の作者があちこちでモーニングを食べ歩くという旅エッセイ(自腹)
初回がいきなりパリでモーニングなんもんで、ほんまにひきこもりか~と
突っ込みたくなる。
でも、作画が美しく出不精焙煎家のねこやでさえ、「こんなモーニングを食べに行きたい!」と
思わせるほど魅惑的な作品です。

ちなみにねこやは朝ご飯はきっちり食べてます。
・・・つーか、朝ご飯抜きで活動するとすぐパワーダウンします。
ご飯食べずにいきなり出歩いてお店で朝ご飯食べるなんてことが
はたして自分に可能なんだかどうなんだか。。。。
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by nekoya_cafe | 2014-04-07 12:58 | コーヒーと読書

代替医療のトリック

最近図書館通いをしとります。
今までは「借りた本なんてきっとおろそかにして完読できない!」という
思い込みがあったのですが、実際は「買った本さえ完読出来ないことが多々ある」
わけでして・・・
本はたくさん読みたいけどマニー的にも危機が迫ってきましたので、
この年にしてようやく図書館デビューとなりました^^;;

利用して初めてわかったのですが、図書館って快適!!
どんな本でも取り寄せてくれるし~w
タダだし~~w
ほんま有り難いシステムです。

で、図書館で山盛り本を借りて読みあさってる日々なのですが、
「代替医療のトリック」はマジで価値ある一冊です。


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書評書いてたらめちゃ長文になってつかれたのでやめました^^;

とりあえずこの本に対する反論をまとめたサイトが
おもしろかったので、UPしときます。→これ

この作品読んでたら昨今にぎわしてるSTAP細胞の騒動を思い起こさずにはおれません。
ただ、個人的にはSTAP細胞の存在が明らかになって、
小保方さん一発逆転!となって欲しいんですけどね~
がんばれ~
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by nekoya_cafe | 2014-03-25 13:00 | コーヒーと読書

セラピスト

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最近本が高いわ-!と嘆きつつも、是非読みたくて速攻購入してしまった
最相 葉月氏の「セラピスト」。
日本における臨床心理学の変遷がようわかります。

この本で言う「セラピスト」とは、例えばアロマテラピーやらエステティシャンのような
癒し系の人を指しているわけではなく、「カウンセラー」という方が一般的かも。
ただ、世の中いろんなカウンセラーが乱立していて、中には宗教チックだったり、
オカルトめいてる怪しげな人もいて、玉石混合の時代。
それでも苛烈な現場の中で真摯に患者と向き合い、患者を救うための努力を
日々積み重ねている人々がいるんやと初めて実感しました。

読んでる最中はTVでもっともらしいこと言ってる半ばタレント化した精神科医やら
カウンセラーを批判する気持ちがむくむくわき上がってたけど、
読み終わる頃には、自分がいかに物事を表面的にしかとらえていないかを
思い知ってしまいました。

まぁ、なんちゅーか。すごいオススメ本。
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by nekoya_cafe | 2014-02-18 12:56 | コーヒーと読書

残穢

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以前から気になってたものの、何気にやばそうな気がして「元気な時に読もう!」と思ってた
小野不由美さんの「残穢」。
ここんとこ体調良好だったもので、ついに手を出しました^^

この作品はドキュメンタリー?フィクション?
出版社のチラシには「ドキュメンタリー・ホラー」と書かれてるけど、
ウェブ上では「ドキュメンタリー風」とも書かれているし。。。
フィクションだとすれば、すごいリアルな手法だと思う。

内容はとあるマンションで起こる怪奇現象を丹念に丹念に調べていくと、
戦前にまでさかのぼって、さらにその怪奇現象が発生する場所とは全く異なる遠い場所が
現象の発端らしいとい話。
作中、「自分がいったい何を調べているのかわからなくなってきた」というくらい、
元をたどればたどるほど怪異の広がりを垣間見せられます。

全く縁もゆかりもない地が元となる「穢れ」が人や物を介して伝染しひろがっていく。
そしてそれに感染したことを自覚することもなく、没落したり犯罪を犯す人たち。
そんなことが現実にありえるのであれば、それを防ぐ方法など皆無じゃなかろーか。
でも同じ環境にいながら影響を受けない人もいるわけで、その違いがどこから来るのかは不明。
日頃の行いなのか、マイナス要因に対する心の持ち方なのか、その人の持つ生命力なのか・・・
結局のところそういう目に見えない不条理なものから受ける影響も含めて
人生なんじゃなかろーかと感じてしまう。


・・・ということで、じんわりと怖くて、しかも手法がすごくおもしろい作品でした^^


ちなみに、これを読破した翌朝、突然胃痙攣をおこし、このくそ暑い季節に38度の熱がでました^^;
これは別に何かが伝染してきたわけじゃなく、単に夏バテのようです、はい^^;;
おかげで当分コーヒーも飲めません。。。(T_T)
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by nekoya_cafe | 2013-08-13 12:51 | コーヒーと読書

自家焙煎と読んだ本あれこれ


by nekoya_cafe