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ブックカフェ★ねこや珈琲

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怪談づきあい

昨年から引き続き怪談ものばっかり読んでるねこや。
「ホラー」じゃなくて「怪談」ね^^
ここんとこ、言葉に対するこだわりあるのでヨロシク!

あれこれ読んでると徐々に自分の嗜好性が見えてきたり、
別の方向に興味が引っ張られたりします。
ねこやは実話系ばかり読んでるけど、いわゆる霊能者が怪異を解釈して
先祖がどーの、供養がどーというような内容はパス。
怪談はあくまで何かよくわからなかったり、気のせいかな~とか
もしかしたらこうじゃないかな~と、体験者もすっきりしない。
読んだ方も嘘か誠かなんとも言えないようなんが好き。
何故なら、怪異というのはあくまで個人レベルの意識に残るか残らないかと言った
微妙な体験がほとんどだから。

ただ「怪談」と表現するとものすごく怪しくて、実際そういう書物を寄せ集めると
ドン引きするくらい怪しいです^^;
でもこれを「民俗学」と表現するとなにやら違ったものになってくるから
言葉の持つ力というのはバカに出来ないです。
ねこやは現在民俗学に興味が・・・というと高尚な感じするけど、
やっぱり私の場合は「怪談」ですかねw
そんなこんなで読んだ本のなかから怪談導入本といえるようなものを少しご紹介。

f0162381_19515637.jpg加門七海氏の「心霊づきあい 11人の作法」
著者自身いわゆる「視える」人で、同じように「視える」はそれをどんな風に感じて、どんな風に日常をおくってるのかを集めたインタビュー集。
全く霊感ゼロのねこやは「視える」人ってどんな風にみえるんやろという好奇心から読んだ本。
普通の人が同じ映画を見て受け止め方が様々なのと同じく、「視える」人の感じ方、対処のしかたは千差万別!
そりゃあ人間の個性と同じく当たり前っちゃあ当たり前だけど、とても新鮮やった。
インタビューの中から見えてくるのは、「怪異」を語る人々の世界がものすごく豊かだということ。
だもんで、「視える」「感じる」世界の豊かさにすっかり魅せられてしまったわけです。はい^^
現代民話として怪談を集めてる松谷みよ子さんは、作品内では唯一怪異体験のない人。
でも、人々の怪異を素直に耳を傾ける姿に、またまた人間的な豊かさを感じるのでした。



f0162381_21285666.jpgもひとつは工藤美代子氏の「もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら 」。
笹川良一伝といった硬派なノンフィクション作家が綴った日常の怪談集。
怪談とはいえ、これは作者と家族の個人史で、子供時代に始まって、障害のある兄との関係や、大人になって結婚して離婚して、また再婚して、そして親を看取ってと、誰しもたどる当たり前の日常に怪異というものがこれまた当たり前のように寄り添っているという感じでしょうか。
工藤氏は先の「心霊づきあい」でもインタビューを受けてるけど、ご本人は霊能だとかスピリチュアルを仕事にしてる人には懐疑的で、「せっかくそこにいるのに、祓うのってなんか可哀想」という感性は何となく共感を呼ぶものがあります。



・・・とまぁ、正直言ってねこやもええ年して、怪談につきあってくれる友人もおらず、
あからさまに「怪談好き!」って言うのは妙に恥ずかしいモノがあったりします^^;;
大人ってつまんないね!
でも、ホンマに豊かなんすよ。怪談の世界。

そして日本人は意外とそういうモノを当たり前のように受け入れるだけの
民族的、精神的な土壌があるということを知るにつれ、徐々に興味の方向性は
神仏やら民話やら古代史へと拡がるのでした。

くしくも今年は古事記編纂1300年!

いつか読むか!古事記、日本書紀!
by nekoya_cafe | 2012-01-30 20:01 | コーヒーと読書

自家焙煎と読んだ本あれこれ


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