バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌

図書館は有り難いです。。。
読みたいと思った本はたいがい揃っているし、
ものによっては日数はかかるものの、予約すれば取り寄せてくれるし、
お金はかからないし。
その上、せっかく手にした本を読破出来なくても罪悪感は小さいし^^;
「バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌 」 川内 有緒 (著)
浅田次郎賞を受賞したと聞いていたので、
なかなか順番が回ってこないかと思っていたのに、図書館ですぐ入手できました。
案外宣伝されてない?
バングラディシュに何百年も口頭伝承されている「バウルの歌」をめぐる12日間の紀行文。
あまり紀行文て読まないんだけど、民俗学的な話なのかな~と思い手にしました。
この作品、紀行文としても民俗学的にもひじょーに面白い作品です。
何よりも作者がこの作品をとても大切に大切に書き上げたことが
文章からものすごく伝わってくる。
12日間の濃密な旅は作者の人生の中で得難い貴重な時間となり、
作品の中でその一端を共有出来ることに幸せを感じます。
でも文章は堅苦しくなく、説教くさくもなく、ひじょーにライトでユーモアに満ちていて、
こんな文章が書けるセンスって羨ましいな~。
もうちょっと私の文章も何とかならんもんですかね^^;
とりあえず超おすすめ作品。
しゃべくりウォーク
まずは出町柳で待ち合わせ。
世界遺産として有名なかの下鴨神社へGO!
糺の森の美しい緑を満喫し、神殿では背筋の伸びる思いで神妙に参拝。
・・・と書きたいとこだけど、Kちゃんと会った途端にお互いにマシンガントークが始まり、
糺の森も神殿もあっという間にスルーしてしまって、近所の茶屋でみたらし団子を所望^^;

一応説明を入れると、下鴨神社はみたらし団子発祥の地だとか。。
そんな由緒なんぞそっちのけで、みたらし団子をほおばりながら
ひたすらしゃべくりしゃべくり。。。
みたらし団子を食べたことで、空腹感が呼びさまされてしまい、
河原町今出川の「セカンドハウス」で昼食。
その道中も店のなかでもやっぱりしゃべくりしゃべくりw

世間じゃパンケーキブームらしく、はやりに乗っかっ、昼食でパンケーキを所望。
ホットケーキという方が自分的にはしっくりくるけどな~と思いつつ。
無難に美味しく、ぺろりと食べてしまいました。
その後は河原町通りを徒歩でひたすら南下。
その間も当然しゃべくりしゃべくり。
ラストは「ソワレ」にてケーキセットを所望。

ソワレは昭和レトロな喫茶店(カフェではなく喫茶店!分煙、禁煙などされてませんぜ)で
アンティークな雰囲気漂い、修学旅行生なんかも来店してて結構混んでました。
若干ドスの効いたコーヒーに甘めのケーキ。
レトロで青い青い照明の下でも相変わらずふたりでしゃべくりしゃべくり。。。
女給さんがレトロなワンピだったんやけど統一性がなかったので、自前なんやろかと
しゃべくりしながらも細かいチェックしとりました。
というわけで、Kちゃんと会うと普段寡黙な(自己申告)ねこやさんが
1年分くらいしゃべりまくります^^;;
その日は気温も高く結構歩いたけどしゃべりまくってたから距離感を全く感じませんでした。
でも、あとから調べたら6km程度やって、「あれ、意外と歩いてない??」と
ちょっと拍子抜け・・・^^;
気分はもう琵琶湖1周分くらいしゃべり倒したんやけどな~~~
医学探偵の歴史事件簿
「やっぱりGWは人がいっぱいや~!」ということを実感するような場所にも行かず、
個人的には非常に満たされた時間ながらも、激しく地味~に過ごしておりました^^;
思い返せば図書館に2回行った事が一番アクティブだったかも・・・
で、その地味な時間で読んだ一冊が「医学探偵の歴史事件簿 」。

歴史上の人物や出来事を「病気」という視点でとらえようという試みが面白い。
古い文献から人物の病気を予想し、その死に何がかかわったか。
(もしくは何が施されなかったから死に至ったか)。
はたまたは、ジャンヌ・ダルクの天啓を「側頭葉てんかん」と診立てたり、
伊吹山にて高熱を出し、完治したはずがやがて歩行困難となり
死に至った倭建命(ヤマトタケルノミコト)をギラン・バレ症候群の可能性を示唆したり。。。
神秘的な逸話も台無しだけど、もやっとしたものに光が指すようで非常に面白いです^^
それにしても、昔の文献に病状が結構詳しく記録されていることに驚きです。
ただ、この作品は若干200ページ足らずの中に16項も取り上げてるモンで、
ひとつひとつが非常に短い!
短いから読みやすいし、あっという間に読めるんだけど、
大皿にちょっぴり盛りつけられた上等なカフェのスイーツみたいで
若干物足りなさを感じなくもないです^^;
まぁ、たくさん食べれたら満足ってわけじゃないけどね・・・
このもどかしさも計算ずくなのか!医学探偵!